【外食】マクドナルド、ハンバーガーを120円へ値上げ

　日本マクドナルドホールディングスが、ハンバーガーを100円から120円に値上げすることを発表した。値上げが実施されるのは５月７日(火)からで、他にも、
・チーズバーガー：120円→150円
・マックシェイク(Ｓサイズ)：100円→120円へと値上げされる。大阪、岐阜、茨城、宮城の４県で営業する49店では４月19日からすでに、
・ビッグマック：290～320円→330～360円
・てりやきマックバーガー：270～280円→290～320円へと値上げが実施されている。

　一方で、190～230円のポテトＳサイズを150円に、420～490円のハッピーセットを410～480円に値下げするなど、価格体系を抜本的に変えるている。また、パテ（ハンバーグ）を２枚挟んだ「マックダブル」（190円）などの新商品を投入し、100～200円の価格帯の商品を増やし「バリューピックス」の名称で展開する方針である。


　マクドナルドは今年１月から九州の一部地域などでハンバーガーを100円から120円に値上げするなどして消費者の購買動向を調べていた。値上げの背景として、円安による原材料の調達コストが上がっていることや、人件費の上昇などがある。 

　今回の価格戦略には、業績不振が関係している。同社の既存店売上高は３月まで12カ月連続で前年実績を下回る結果となっている。また、ハンバーガーチェーンは、牛丼チェーンやコンビニエンスストアなどとの競合で苦戦を強いられており、18日には牛丼大手の吉野家ホールディングスが牛丼の並盛りの価格を380円から280円に値下げしている。マクドナルドは、状況打破のためにも、新しい価格戦略と新商品の投入で消費者を店頭に呼び戻し、業績を回復させる狙いだ。

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